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2011.08.16
毎日新聞8月16日(火)朝刊 遊ナビコーナーに情報が掲載されました!記事を見る
2011.08.05
朝日新聞8月5日(金)夕刊 読者プレゼント付で情報が掲載されました!
2011.08.02
シアターガイド9月号に情報が掲載されました!記事を見る
2011.08.01
ローソンチケット演劇トップページ(まだ間に合う!注目の演劇コンテンツ)に情報が掲載されました!こちら
2011.07.27
Look at star 9月号 STAGE NAVIコーナーに掲載されました!記事を見る
2011.07.02
シアターガイド8月号に情報が掲載されました!

わたしはカチンコを鳴らし、若者たちに力強く叫ぶ−−「アクション(行動せよ)!」と。

わたしはずっと同世代の人間と芝居を作ってきた。同世代感覚というものはやはり確実にあって、わたしと彼らにしか紡げない物語があり、その物語を最も説得力ある形で表現できる躍動する肉体がそこにはあったと思う。
しかし、世界が同世代だけで成り立っていないように、演劇もいろんな世代が同時に描かれてこそ豊かに世界と対応できるのもまた確か。シェイクスピアが凄いのは、この世に生きるあらゆる年齢、階級の人々を一つの世界の中に等しく並べて描いているからだ。
シェイクスピア原作ということもあるが、今回の芝居にはいろんな世代が登場する。そのぶん描かれる世界は今までのわたしの描いてきた世界よりずっと広がっているのでないかと思う。
主人公は高校生である。わたしにもかつて高校生だった時があるが、すでにあの時の初々しさを懐かしく思い出す年齢だ。そんなわたしとまだ何者でもない若者が一緒になって作り出す世界が豊かにわたしたちの住むこの世界と対応することを願う。そして、久しぶりに躍動する若い肉体を得たわたしが、かつて同世代の彼らの肉体を借りて舞台の上に炸裂させたあの躍動と興奮を再びここにお見せしよう。わたしはカチンコを鳴らし、若者たちに力強く叫ぶ−−「アクション(行動せよ)!」と。

高橋いさを(劇団ショーマ主宰 作・演出家) 仮チラシコメントより

「高橋いさを戯曲を知って、演劇ってこんなにも楽しくて自由でいいものなんだと知りました」
「いさをさんの作品を観ていなかったら、芝居を始めていなかったです」

この言葉は、劇団ショーマにはじまり、30年近く舞台の制作を続けてきた私にとって大きなパワーとなっています。
小劇場ブームと騒がれた1980年代、私達は同志である劇団の仲間と、そして多くのライバル劇団と共に演劇界を突っ走っていました。良き仲間と良きライバルが、自分自身を向上させるのに最大の力になることを身を持って体験してきたのです。
この『プール・サイド・ストーリー』は、執筆当時、日本大学芸術学部演劇学科の学生だった高橋卓郎の奇抜なアイディアを存分に生かして作品化した、海の近くの高校を舞台にした元気いっぱいの現代版「ロミオとジュリエット」です。恋に落ちた若い主人公が、さまざまな葛藤を体験しながらライバルと対決する姿を通して人間として成長する様をダイナミックに描く恋愛悲喜劇です。 最近は『あなたと見た映画の夜』や『父との夏』(2010年サンモールスタジオ最優秀脚本賞受賞。2011年論創社刊)といったどちらかといえば、大人にしっとりと観てもらう作品が注目されている高橋いさをですが、この『プール・サイド・ストーリー』では、かつて舞台装置を排した「何もない空間」において、俳優の身体表現=肉体一つで、銃撃戦からカーチェイス、空を飛び、海にも潜るといった、演劇では不可能と思われる表現の領域を切り開き、感動的な物語として昇華させた高橋いさを独特の演出手法が存分に楽しめると思います。そして、そういう演劇の持つ無限の可能性を提示し、想像力のすばらしさを体験してもらうことこそ、我々の世代が次の世代へ残していくべきメッセージであると考えます。
J-Stage Naviは、年間約50本の作品に携わり、演劇や舞台公演を楽しみにしている約5万人のお客様を劇場でお迎えし、約1000人の関係者と接しています。私たちは、この輪をもっともっと広げていきたいと思っています。
J-Stage Navi初プロデュース『プール・サイド・ストーリー』が、多くの人の心に残る作品になることを願って皆様にお届けいたします。演劇の持っている力を信じて。

製作総指揮 島田敦子(J-Stage Navi) 仮チラシコメントより

夢とロマンに満ちたステージをご用意して皆様のご来場をお待ちしております。

J-Stage Naviは、舞台の制作業務を請け負う会社として2004年に設立いたしました。
今年初めて自らのプロデュース公演を行うことにしたのには、いくつかの理由がありますが、
その中でも、プロデュースをする際の最も大きな原動力となる“本”との出会いが一番の決め手でした。
昨今の演劇業界は残念ながら活気があるとは言えません。「傑作だ!」と噂になるほどの作品や、文句なく楽しめる人気作品もあまりないように思います。
それでは舞台にかかわる仕事をしたいと考える人がいないのも当然です。何よりも“スターになりたい”と思う若者がいないのは、大きな問題だと思います。俳優は憧れの存在であるべきなのです。
それには、圧倒的に楽しく感動できる作品が必要です。若者が魅了される作品を今こそやるべきだと考えていた頃、この『プール・サイド・ストーリー』に出会いました。
この『プール・サイド・ストーリー』は、演劇的な舞台ならではの表現にあふれています。テレビドラマや映画ではなく、舞台だからこその表現が、演劇の魅力を最大限に引き出し、そこに傑作が生まれます。
一般的には「演劇では不可能と思われる表現」が、高橋いさをの作品の特徴のひとつでもあります。その根底にあるものは、演劇を心から楽しみ、想像力をフルに使うということです。
しかもこの作品の中心は高校生たちです。高校生役は、オーディションで決めさせていただきました。
俳優に憧れ今まさにその道で生きていこうとしている若者たちは、キラキラと輝いていました。出演する彼ら自身が、この作品で想像力をいっぱい使い心から楽しむことで、観ていただく方にも「芝居って面白い!」と素直に感じていただけると思っています。
夢とロマンに満ちたステージをご用意して皆様のご来場をお待ちしております。

J-Stage Navi通信vol.3 より