プールサイドストーリー

おやつタイムの相談所  

■震災について J-Stage Navi代表 島田敦子

震災について

この度の東北地方太平洋沖地震におきまして、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。被災された方々には、心よりお見舞いを申し上げると共に、1日も早い復興をお祈り申しあげます。
東京では、交通網の混乱も落ち着き、計画停電による不便さはあるものの、多くの人が日常に戻るべく冷静に日々を過ごしているように思います。
地震発生日の週と翌週には、私どもが制作をさせていただいている公演はなく、公演の実施か否かの緊急な判断の必要はありませんでしたが、このような状況の中、多くの集団が公演の実施に関して日々選択を迫られています。この先夏あたりまでに公演を控えている集団の中には、公演の中止・延期を決定したところ、現在検討中のところがあります。
正解と言える答えがないこの状況の中、それぞれの集団の出した答え、またこれから出す答えは、苦渋の決断をしたものです。それぞれの思いをお客様にもお伝えしていこうと思っております。

このようなことを日々考える中、私は亡き父の話しを思いだしました。
第2次世界大戦中、父は徴兵され戦地に赴く前日に、芝居を観にいったというのです。確か文学座の公演だったと記憶しています。私には戦地に赴く時の思いなど、全く想像もつきませんが、芝居の道を歩んでいた私にとって、芝居にはそれほどの力があるものなのかと改めて考えさせられた、父の話しでした。
そして今回のような事態に直面して改めて思うのは、芝居の力もさることながら、公演を打ち続ける側の志の高さです。戦時下に公演を行うことの困難さも、今の私たちには想像もつかない意志のあらわれではないでしょうか。先輩方の情熱と情熱だけでは決してできなかったであろう背負っていた使命感に感服いたします。

私どもでは、今回のような震災に見舞われた事態の中、公演を行うか否かを決定する際に3つのことをまず考慮すべきだと思っております。
^汰缶
∪鎖戚
6眩面です。
^汰缶未蓮△瓦当たり前のことで、お客様は勿論のこと関係者も安全に公演にのぞめるかという判断です。これは今皆さんが一番重要に考えていることだと思います。 ∪鎖戚未蓮⊆腓亡愀玄圓任后I饌羝演は約2時間あまり、俳優・スタッフが、ある集中力をもって取り組まなければ危険が伴います。仮に出演者やスタッフの中に集中力を欠くような状況をかかえている人がひとりでもいるならば、そこは解決してから公演に臨むべきです。心配を抱えたまま公演を行うことは避けるべきです。
6眩面は、重大な問題です。このような緊急事態は誰も経験したことがないわけですから、金銭的なことも軽くみてはいけません。公演を行う場合、行わない場合の金銭のプラスマイナスを整理してみるべきです。
どの集団もお客様への対応に関して、お客様には迷惑、負担のかからない方法をまず考えていると思います。そこを踏まえたうえで、自分たちができることを考え、尚且つできないことや大きな負担になりそうなことを避けるといった判断も重要です。
今回やむを得ず中止したり、延期したりした公演の金銭面のマイナスは、それぞれが乗り越えていかなくてはならないことです。また、今後しばらくは公演による金銭面の問題は自分たちだけではなく、業界全体、いえ社会全体にも影響を及ぼすのだということを念頭におかなければなりません。

私どもJ-Stage Naviでは、制作の立場から、それぞれの集団(主催)の意志を尊重し、その決断にてきした対応をしていく所存です。公演の実施、延期、中止等、それぞれが出した選択に正解と言えるべきものはない中、できるだけベターな選択をし解決策を見いだすことを常に考えていきたいと思っております。1日も早く、多くの人に笑顔とパワーが戻ってくることを願いながら。

2011年3月末日
J-Stage Navi代表 島田敦子

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